今回はサイト改善するための指標である
直帰率や離脱率について解説します。
直帰数・直帰率とは
直帰は、サイトのページを見て他のページへ移動せずにサイトから離脱した行動を指します。
サイトで最初に見たページをランディングページと呼びます。
直帰率は以下のような式で計算できます。
直帰率 =ランディングページ直帰数 ÷ 閲覧開始セッション数× 100
注意したいのは、分母値は閲覧開始セッション数であることです。
該当ページの閲覧が含まれるセッション数ではないということを覚えておきましょう。
また、この手の率を計算する場合には小学校で習った百分率で計算することが多いです。
〇〇率 = 求めたい数 ÷ 全体の数× 100
これで100%中のn%が求められるので、そもそもの考え方を覚えておくと他の計算を覚えるときに便利です。
この値はエンゲージメント率の逆数となっているため、エンゲージメント率が40%だった場合は60%、50%だった場合は50%と100%からエンゲージメント率を引くことでも、ページ単位の直帰率は出すことが出来ます。
離脱数・離脱率とは
離脱とは、サイトがへの移動やセッション切れなど、そのサイトを閲覧していて離脱した場合を指します。
また、離脱の中に直帰が含まれます。
離脱数はそのページをサイトに離脱したページビュー数のことです。
離脱率を計算するには以下の計算になります。
離脱率 = 離脱数 ÷ セッション数× 100
こちらは単純にセッション数となります。
気をつけるべきこと
直帰や離脱を調査する際に気を付けるべきこととして、実数値とパーセント率両方を見るということです。
例えば直帰率が100%のAというページと80%のBというページがあったとします。
この場合に100%だからAを改善するべきだと考えやすいのですが、例えばAのページは閲覧数10の離脱数10、Bのページは閲覧数1000の離脱数800だったと仮定するといかがでしょうか。
そもそも需要のあるページで離脱が多いページを改善する優先度の方が高いのではないでしょうか。
このようにパーセント率だけや実数値だけで見てしまうと他の問題点に気づけません。
何か行動を起こす際には複数の数値を見て判断する方が良いでしょう。
また、直帰率が多いのはもしかしたら探していた内容がしっかり記載されており満足したからすぐに直帰したのかもしれません。
離脱率が多いのは、そのページが購入完了などのサンクスページでその先の行動が必要ないページかもしれません。
1週間前に公開されたページなので全体のページでの実数値は少ないが、パーセント率が高いのであれば改善が必要かもしれません。
様々な可能性を考えることが大切です。
最後に
クライアントワークにおいて、課題を見つけることはとても大切です。
しっかりと理解して課題解決を目指して頑張ってみてください!